回転数ハンチング車でも売却査定は可能?減額理由と高く売る方法を徹底解説

「回転数がハンチングしている車は売れるの?査定にどのくらい影響するの?」と気になっていませんか。

エンジン回転数のハンチングは査定時にマイナス要因となりやすく、多くの場合で減額の対象になります。

しかし実際には、一般的な中古車店ではなく故障車や不動車専門の業者を選べば、意外と高値で買い取ってもらえるケースもあります。

この記事では、回転数ハンチングが査定額に与える影響、修理してから売るべきかどうか、高く売るための具体的な方法や売却手順まで詳しく解説します。

「もう価値がないかも」と諦める前に、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。


回転数ハンチングのある車は査定してもらえる?

回転数ハンチングのある車は査定してもらえる?について解説します。

①査定は可能だが減額対象になりやすい

エンジンの回転数が一定せず上下する「ハンチング」がある車でも、査定を受けることは可能です。

ただし、ほとんどのケースで減額評価の対象となります。

エンジンは車の中で最も重要な部品であり、その不調は「車全体の寿命」に直結すると判断されやすいからです。

そのため、外装や内装がきれいでも、エンジン不調というだけで大幅に査定額が下がる可能性があります。

②ハンチングを隠すことはできない

査定の際に「不具合を隠せば高く売れるのでは?」と考える人もいます。

しかし、ハンチングはエンジン始動時やアイドリング中に必ず現れるため、査定士にすぐに発覚します。

また、不具合を隠そうとする態度は業者からの信頼を損ない、最悪の場合は「買取不可」とされてしまうリスクもあるのです。

正直に申告した方が話がスムーズに進み、必要以上の減額を避けられる場合もあります。

③一般的な買取店と専門業者の違い

通常の中古車買取店では、ハンチングのある車は大幅減額か、場合によっては「値段がつかない」と言われることもあります。

一方で、故障車・不動車を専門に扱う業者であれば、修理して再販したり、部品として販売したり、海外輸出に回したりできるため、値段をつけてもらえる可能性が高いです。

同じ状態の車でも「どこに売るか」で結果は大きく変わります。

高く売るには、専門業者を探すのがポイントです。

④エンジン以外の状態も査定に影響する

ハンチングがあると確かにマイナスですが、査定額はエンジンだけで決まるわけではありません。

外装の傷や凹み、タイヤの摩耗、内装の状態、装備品の有無なども評価対象です。

例えば、エンジンに不調があっても、外装が綺麗で年式が新しければ、ある程度の価格はつくことがあります。

逆に、エンジン不調に加えて外装もボロボロだと、査定額はさらに下がってしまいます。

つまり、エンジン不調の影響は大きいものの、その他の要素で少しカバーできる場合もあるのです。


回転数ハンチングが査定額に影響する理由

回転数ハンチングが査定額に影響する理由について解説します。

①エンジン不調とみなされるため

査定士はエンジンの回転数が安定しているかを必ずチェックします。

ハンチングがあると「エンジンに不具合がある」と即判断されます。

エンジンは車の心臓ともいえる部分なので、不調が見られる時点で大きな減額対象になるのです。

たとえ軽度の症状でも、査定額には確実に影響します。

②修理コストを差し引かれるから

ハンチングの症状は、部品交換や整備が必要になるケースが多いです。

査定士は「修理にいくらかかるか」を見積もり、その分を査定額から差し引きます。

例えば修理費用が5万円と予想されれば、査定額からそのままマイナスされる可能性が高いです。

業者としては利益を確保しなければならないため、修理費用を上乗せして減額することもあります。

③中古市場での再販リスクが高い

ハンチングがある車は「故障車」として扱われやすいため、中古市場で売れにくくなります。

販売後にトラブルが発生すると、クレームや保証対応が必要になり、業者にとってリスクが大きいのです。

そのため、リスクを見越して査定額は低めに設定されます。

「売れにくい=査定が下がる」というシンプルな構図になっています。

④走行チェックで不具合が顕著に出る

査定では、エンジンをかけたり、アイドリング状態や簡単な走行確認が行われます。

このとき回転数が安定せず上下していると、すぐに不具合が分かります。

振動が強い場合や、回転数が大きく波打つ場合は「重大な不具合」とみなされやすいです。

つまり、隠すことができない故障なので、査定額への影響は避けられません。


回転数ハンチング車は修理してから売るべき?

回転数ハンチング車は修理してから売るべき?について解説します。

①修理費用と査定額アップの比較

修理をしてから売るかどうかを判断するには、まず「修理費用」と「査定額の上昇分」を比較する必要があります。

例えば修理に5万円かかったのに、査定額が2万円しか上がらなければ、結果的に損をすることになります。

逆に、2万円の修理で査定が5万円アップするなら、修理した方が有利です。

この費用対効果を見極めることが大切です。

②軽度なら修理でプラスになる可能性あり

回転数ハンチングの原因が軽度な場合、修理をしてから査定に出した方がプラスになります。

例えば、スロットルボディの清掃やエアフロセンサーの交換など、比較的安価で済むケースです。

こうした軽整備で改善できるなら、修理後に「エンジン良好」として査定を受けられます。

結果的に、査定額アップにつながる可能性が高いです。

③年式や走行距離によっては修理不要

ただし、古い車や走行距離が多い車の場合は、修理せずに売った方がいいケースもあります。

古い車は修理しても、査定額が思ったほど上がらない傾向があります。

むしろ修理費用の方が高くつき、赤字になるリスクが大きいです。

年式が古く市場価値が低い車は「そのまま売却」がおすすめです。

④修理前に査定を受けて判断するのがベスト

修理するべきかどうか迷うときは、修理前に査定を受けてみるのが一番です。

最近はオンラインで簡単に仮査定をしてもらえるサービスが多く、無料で利用できます。

「修理しなくてもこの金額で売れる」とわかれば、無駄に費用をかけずに済みます。

逆に「修理すればもう少し高くなる」とアドバイスされる場合もあるので、まずは査定を試すのがおすすめです。


回転数ハンチング車を高く売る方法5つ

回転数ハンチング車を高く売る方法5つについて解説します。

①故障車・不動車専門の買取業者を選ぶ

回転数ハンチングがある車は、通常の中古車買取店では大幅減額されやすいです。

しかし、故障車や不動車を専門に扱う業者であれば、修理して再販したり、部品取りや海外輸出に回したりできるため、適正な価格をつけてもらえる可能性が高いです。

「どこに売るか」で査定額は大きく変わるため、まずは専門業者を探すことがポイントです。

②複数社に査定を依頼して比較する

買取額は業者によって大きく差があります。

ある業者では「無料引き取り」と言われた車が、別の業者では数万円で買い取ってもらえることも珍しくありません。

一括査定サービスを活用すれば、複数の業者にまとめて査定依頼できるので便利です。

複数社の金額を比較して、一番条件の良い業者を選ぶようにしましょう。

③不具合を正直に申告する

回転数ハンチングの症状は査定の走行チェックですぐに発覚します。

隠そうとしてもバレてしまい、業者からの信頼を失いかねません。

正直に「アイドリング時に回転数が上下する」と伝えた方が、査定士も安心して評価をしてくれます。

不具合を正直に伝えることで、かえってスムーズに取引が進むケースも多いです。

④付属品や整備記録を提示する

たとえエンジンに不具合があっても、付属品や整備記録が揃っていれば査定額のプラス要因になります。

・スペアキー

・取扱説明書

・整備記録簿(点検履歴)

・純正ホイールやカーナビなど

こうした書類やパーツを提示できると、業者は「大切に乗られていた車」と判断してくれるため、査定額アップにつながります。

⑤売却時期を意識する

車の査定額は時期によって変動します。

決算期や新生活シーズンなど、中古車需要が高まるタイミングでは、業者も在庫を確保したいため、査定額が上がりやすいです。

逆に、長期間放置すると車の劣化が進み、ハンチング以外の部分もマイナス評価になります。

「売ろうかな」と思ったら、できるだけ早めに査定に出すのが高く売るためのコツです。


回転数ハンチング車を売却する手順3ステップ

回転数ハンチング車を売却する手順3ステップについて解説します。

①オンラインで仮査定を依頼する

まずはオンラインで仮査定を依頼しましょう。

インターネット上の査定フォームに車種・年式・走行距離・不具合の状況を入力するだけで、概算の査定額が出ます。

この段階で「回転数が安定せずハンチングがある」と正直に記載することが重要です。

隠しても現車確認で必ず発覚するため、最初から伝えておいた方が査定士の印象も良くなります。

②現車確認で最終査定を受ける

オンライン査定で大まかな金額が分かったら、次は業者に現車を確認してもらいます。

出張査定を依頼すれば、自宅にいながら車を見てもらえるので便利です。

このとき査定士は、アイドリング時の回転数の動きや振動の有無、排気ガスの状態などを細かくチェックします。

最終的な査定額は、この現車確認を経て提示されます。

複数業者に見てもらうことで、条件を比較できるのも大きなメリットです。

③契約・必要書類提出・引き渡し

提示された査定額に納得できたら、売却契約を結びます。

必要な書類としては、車検証・印鑑証明書(普通車の場合)・自賠責保険証・リサイクル券などがあります。

契約が済むと、業者がレッカー車などで引き取りに来てくれるので、自走できないほど不具合があっても安心です。

代金は現金または銀行振込で支払われるのが一般的で、即日入金されるケースもあります。

最後に名義変更を確実に行ってくれる業者かどうかを確認しておくと、後々のトラブルを防げます。


まとめ|回転数ハンチング車でも査定は受けられる

チェックポイント
査定は可能だが減額対象になりやすい
ハンチングを隠すことはできない
一般的な買取店と専門業者の違い
エンジン以外の状態も査定に影響する

回転数ハンチングがある車でも査定を受けることは可能です。

ただし、エンジン不調は大きなマイナス要因となり、一般的な中古車店ではほとんどの場合で減額されます。

一方で、故障車や不動車の買取を得意とする専門業者であれば、修理や部品利用、海外輸出などのルートを持っているため、意外と高く買い取ってもらえるケースもあります。

修理してから売るか、そのまま売るかは「修理費用と査定額アップの差」で判断するのがベストです。

また、複数社に査定を依頼して比較し、条件の良い業者を選ぶことが高く売るための近道になります。

放置すると車の価値はどんどん下がってしまうため、少しでも早めに動くのがおすすめです。

さらに詳しい車の売却や取引ルールについては、国土交通省|自動車関連情報 も参考にしてみてください。