ノッキング音がする車でも売れる?高く売却する方法と注意点まとめ

故障車

「車からノッキング音がして不安…」「こんな状態で売れるのかな?」そんな悩みを持つ方は多いですよね。ノッキング音はエンジン不調のサインであり、放置すると修理費が高額になり、売却額が大きく下がる原因になります。

この記事では、ノッキング音がある車を売却するときの注意点や、高く売るコツ、原因の理解、そしておすすめの売却先やベストなタイミングまで徹底的に解説します。

この記事を読むことで「ノッキング音がある車でも安心して売れる方法」と「少しでも高く売るコツ」がわかり、損をしない売却ができるようになりますよ。

ノッキング音で悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。


ノッキング音がある車を売却するときの注意点5つ

ノッキング音がある車を売却するときの注意点5つについて解説します。

  • ①ノッキング音はエンジン不調のサイン
  • ②そのまま売ると査定額が下がる理由
  • ③ディーラー下取りより買取専門店が有利
  • ④修理してから売るかどうかの判断基準
  • ⑤走行できない場合の引き取り方法

それでは詳しく見ていきましょう。

①ノッキング音はエンジン不調のサイン

ノッキング音とは、アクセルを踏んだときに「カリカリ」「カンカン」といった金属音が響く現象を指します。これは燃焼室内での異常燃焼が原因となることが多く、エンジンの寿命を縮める危険なサインです。

例えば、ガソリンのオクタン価が低い場合や、点火タイミングのずれ、プラグや点火系統の不具合によっても発生します。さらに進行するとピストンやバルブ、シリンダー内部にダメージが蓄積し、高額な修理費につながることも珍しくありません。

車を売却する際、査定士はこのノッキング音を聞き逃すことはありません。つまり、音が出ている時点で「エンジン不調」と判断され、査定額が大幅にマイナスされてしまう可能性が高いのです。

もちろん、走行に支障が出ない程度であれば売却自体は可能です。ただし、放置して乗り続けると故障が進行し、最終的には不動車扱いになってしまうリスクがあるため、早めの売却が望ましいといえます。

ノッキング音を放置するのは自分にとっても危険ですが、買い手にとってもリスクになるため、市場価値を大きく下げる要因になるんですよね。

②そのまま売ると査定額が下がる理由

ノッキング音が出ている車をそのまま売却すると、査定額はほぼ確実に下がります。なぜかというと、買取業者にとって「修理コスト」がそのままマイナス査定の理由になるからです。

例えば、エンジン内部の修理は数十万円単位の費用がかかる場合があります。特にシリンダーヘッドやピストンの損傷まで進行している場合、修理よりもエンジン載せ替えを選ばざるを得ず、車の市場価値を大きく下げる要因になります。

査定士は車をチェックするとき、必ずエンジンの音や振動を確認します。その際に「カリカリ」「ガラガラ」といったノッキング音を確認すると、修理歴がなくても「エンジンに問題あり」として減額をするのです。

また、買取後にエンジンが壊れた場合、業者側が修理負担を抱えるリスクがあるため、リスク回避のために最初から低い金額を提示されることが多いんです。

つまり、ノッキング音がある車は「見えない修理リスク」が価格に反映されやすく、相場より安く見積もられる可能性が高いということです。これは覚えておいて損はありませんよ。

③ディーラー下取りより買取専門店が有利

ノッキング音がある車を売るなら、ディーラー下取りよりも買取専門店に出すほうが有利です。ディーラー下取りは新車購入を前提としたサービスなので、不具合のある車にはあまり高い値をつけてくれません。

一方で、買取専門店や故障車を扱う業者は「修理して再販する」「海外に輸出する」「部品取りとして活用する」といった複数の出口戦略を持っています。そのため、ノッキング音がある車でも思った以上の価格がつくケースがあるんです。

特に海外では日本車はエンジン不調があっても需要が高く、現地で修理して使われることが多いため、日本の査定額より高値がつくことも珍しくありません。

査定額をできるだけ維持したいなら、複数の買取店に見積もりを依頼して比較することが大切です。ディーラーの下取り一本に絞ると損をする可能性が高いので、これは要注意ですよ。

④修理してから売るかどうかの判断基準

ノッキング音がする車を売却する際、「修理してから売るべきか?」と迷う人も多いと思います。結論から言うと、修理費用と売却額の差を冷静に比較して判断するのがベストです。

例えば、修理に30万円かかるとして、修理後の売却額が修理前より10万円しか上がらないなら、修理せずにそのまま売ったほうが得になります。逆に、修理で20万円かかって査定額が40万円アップするなら修理してから売却したほうがお得です。

ただし、エンジン内部の修理は高額になることが多いため、個人が費用を負担してまで修理するのはリスクが高いのも事実です。多くの場合、「修理せず現状のまま売る」という判断をしたほうが結果的に損をしにくいんですよね。

特に、ノッキング音がする段階で「修理費用が査定額を大きく上回る可能性がある」と予想できるなら、早めに売却したほうが得策といえます。

⑤走行できない場合の引き取り方法

ノッキング音が悪化して走行不能になってしまった場合でも、車を売却する方法はあります。大手の車買取業者や故障車専門店は、無料でレッカー引き取りをしてくれるところが多いんです。

また、スクラップ業者に依頼すれば鉄の重量で買取してくれる場合もありますし、部品取りとして解体業者に売る選択肢もあります。廃車手続き代行サービスを提供している業者もあるので、手間をかけずに処分できるのは助かりますよね。

「動かないから売れない」と諦めるのはもったいなくて、実際には価値がゼロになることはほぼありません。故障していても欲しがる業者は必ずいるので、複数社に査定を依頼することが重要です。

つまり、走行不能になった車も「不動車買取」に強い業者を選べば現金化できるということ。ノッキング音で乗れなくなった車も、まだ価値があると考えて行動してくださいね。


ノッキング音のある車を高く売るコツ5選

ノッキング音のある車を高く売るコツ5選について解説します。

  • ①複数の買取業者に査定依頼する
  • ②事故車・故障車専門の買取店を選ぶ
  • ③車の状態を正直に伝える
  • ④パーツ取りとして売却する方法
  • ⑤ネット一括査定を活用する

それでは、順番に見ていきましょう。

①複数の買取業者に査定依頼する

ノッキング音が出ている車を高く売るための一番のコツは、複数の業者に査定を依頼することです。なぜかというと、業者ごとに得意分野や販売ルートが違い、提示される金額に大きな差が出るからです。

例えば、ある業者は国内再販を目的に査定するので「修理コスト」を大きく引いてしまいます。一方で、海外輸出に強い業者は「多少のエンジン不良は現地で直せる」と考えるため、査定額が高めに出やすいんです。

実際、同じ車でも業者Aでは「5万円」と言われたのに、業者Bでは「20万円」と提示されるようなケースもあります。1社だけに査定してもらうのは損をするリスクが高いので、最低でも3〜5社に依頼するのがおすすめです。

ちょっと手間に思えるかもしれませんが、スマホから申し込みができる無料査定サービスを使えば一括で依頼できるので、想像以上にラクに比較できますよ。

②事故車・故障車専門の買取店を選ぶ

通常の買取店では「修理が必要だから安く買い取る」という流れになりがちです。しかし、事故車や故障車の買取を専門にしている業者なら、エンジン不調やノッキング音があってもプラス評価をしてくれることがあります。

なぜなら、専門業者は「修理して再販」「部品取り」「海外輸出」といったノウハウを持っているため、一般店より高値で買い取ることができるからです。特に走行距離が多い車や古い年式の車でも価値を見いだしてくれるのは強みですね。

「どうせ安くしか売れないだろう」と決めつける前に、専門業者に見てもらうことで想像以上の査定額が出ることも少なくありません。普通の業者に断られた経験がある人こそ、試してみる価値がありますよ。

③車の状態を正直に伝える

売却時には車の状態を正直に伝えることも大切です。ノッキング音が出ているのに「不具合はありません」と伝えてしまうと、後で業者にチェックされて査定額を大きく下げられたり、信用を失って買い取りを断られるリスクがあります。

逆に、最初から「エンジンからノッキング音がします」と伝えることで、業者は修理を見越した価格を提示してくれます。結果的にトラブルがなく、スムーズに売却できるんです。

「正直に言ったら安くなるんじゃないか」と不安になる気持ちは分かりますが、実際には逆効果。隠さず伝えたほうが業者の信頼を得やすく、納得できる査定につながりますよ。

④パーツ取りとして売却する方法

エンジンに不具合がある車は、まるごと売却するより「パーツ取り」として売ったほうが高くなることもあります。特に人気車種や希少車の場合、外装パーツや足回り、電装品だけでも価値があるんです。

例えば、エンジンは壊れていてもナビやシート、ホイールなどが状態良好なら、それらを欲しがる業者が買い取ってくれます。解体業者に持ち込むと部品単位で価値を見積もってくれることもあります。

「エンジンが不調だからもうダメ」と思いがちですが、実際にはまだまだ価値が眠っているケースが多いので、パーツ取りの選択肢も考えてみるといいですよ。

⑤ネット一括査定を活用する

最後のコツは、ネットの一括査定サービスを活用することです。これを使えば、自分で1社ずつ電話する必要がなく、複数業者に一度で査定依頼ができます。

特にノッキング音がある車の場合、業者ごとに評価の差が大きいので、一括で見積もりをとるのはかなり効果的です。「え、そんなに違うの?」と驚くくらい価格差が出ることもあります。

さらに、複数業者が競合することで「他社より高く買います」と交渉が進みやすくなり、自然と査定額がアップするケースもあります。高く売るための王道の手段といえるでしょう。

ちょっとした手間で数万円から数十万円の差が出るので、活用しない手はないですよ。


ノッキング音の原因を理解しておくと安心

ノッキング音の原因を理解しておくと安心です。

  • ①燃料の質が悪い場合
  • ②点火系やプラグの不具合
  • ③エンジン内部のカーボン蓄積
  • ④オイルや冷却系のトラブル

では、ひとつずつ見ていきましょう。

①燃料の質が悪い場合

ノッキング音の代表的な原因のひとつは「燃料の質の悪さ」です。特にオクタン価が低いガソリンを使うと、燃焼室での自己着火が起きやすくなり、ノッキングが発生します。

ハイオク指定の車にレギュラーを入れると、特に顕著に現れることがあります。これは「指定燃料に適した燃焼設計」がされているためで、適合しない燃料を使うと異常燃焼が起きてしまうのです。

ガソリンスタンドによって微妙に品質が違うこともあるため、「いつもより音が大きい」と感じたときは給油先や燃料の種類を疑ってみるとよいでしょう。燃料添加剤で改善する場合もありますが、根本的には指定燃料を正しく使うのが大切です。

②点火系やプラグの不具合

点火系のトラブルもノッキング音の原因になります。スパークプラグが劣化していると点火が不安定になり、正常な燃焼ができずに異常燃焼が起きやすくなるのです。

また、イグニッションコイルの不良や配線の劣化も同じく点火不良を招きます。こうした不具合はエンジンチェックランプが点灯することもありますが、必ずしも警告灯がつくとは限りません。

点火系のメンテナンスは比較的安価でできることが多いため、プラグ交換などの基本的なメンテナンスを行うだけでノッキングが改善するケースもあります。「修理=高額」と思い込まず、まずは点火系のチェックから始めるといいですよ。

③エンジン内部のカーボン蓄積

エンジン内部にカーボン(煤)がたまることもノッキング音の原因になります。カーボンが燃焼室やバルブに付着すると、圧縮比が変化して異常燃焼が起きやすくなるからです。

特に短距離走行が多い車や古い年式の車はカーボンが蓄積しやすい傾向があります。この場合、エンジンクリーニングやカーボン除去作業を行うことで改善することがあります。

修理工場やディーラーでの専用機器を使った清掃は数万円程度でできるケースがあり、エンジン全体の調子がよくなる効果も期待できます。売却前に軽く整備して査定額アップを狙いたい場合に検討してもよいでしょう。

④オイルや冷却系のトラブル

エンジンオイルや冷却系統の不具合もノッキング音に直結します。オイルが劣化すると潤滑性能が落ち、ピストンやシリンダーに余分な負荷がかかり異常燃焼を引き起こすことがあるのです。

また、冷却水不足やラジエーターのトラブルでエンジンが高温になると、燃焼効率が不安定になりノッキングが発生しやすくなります。定期的なオイル交換や冷却水の点検を怠ると、売却時の査定にも影響が出やすいです。

つまり、基本的なメンテナンスを怠らないことが、ノッキングを防ぐだけでなく売却額を維持するためにも重要なんですよね。


ノッキング音がしても売れるおすすめ業者4選

ノッキング音がしても売れるおすすめ業者4選を紹介します。

  • ①故障車・事故車買取専門業者
  • ②海外輸出に強い買取店
  • ③解体業者やスクラップ買取
  • ④大手車買取チェーン

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

①故障車・事故車買取専門業者

ノッキング音がする車でも積極的に買い取ってくれるのが、故障車や事故車を専門に扱う業者です。こうした業者は「不具合があるのが当たり前」という前提で査定を行うため、エンジン不良があってもマイナス評価になりにくいのが特徴です。

修理後に再販するルートや、パーツ単位で販売するノウハウを持っているため、一般的な買取業者ではつかない価格を提示してくれることがあります。特にエンジン以外の部分が良好な場合、予想以上の査定額になることも珍しくありません。

「普通の業者に断られた」「ほとんど値段がつかなかった」という車でも、専門業者に依頼すると思わぬ金額で売れる可能性がありますよ。

②海外輸出に強い買取店

海外輸出に強い業者も、ノッキング音がある車を高く買い取ってくれる可能性が高いです。特に発展途上国では日本車は非常に人気があり、現地で修理して長く使われるケースが多いためです。

日本では「不具合あり」で大幅減額される車も、海外市場では需要があるので高値がつくこともあります。ディーラーや国内中心の買取業者よりも、輸出ルートを持つ会社に査定してもらうと有利になります。

古い年式や走行距離が多い車でも「海外ならまだ需要がある」と判断されるケースは多いので、売却先として検討する価値は十分ありますね。

③解体業者やスクラップ買取

エンジンが完全にダメになっていても、解体業者やスクラップ買取業者なら引き取ってもらえます。スクラップの場合は鉄やアルミなどの金属資源として価値があるため、「動かない車」でも買取が可能なんです。

特に重量のある車種はスクラップ価値が高くなるため、思ったよりも現金化できることがあります。さらに、業者によっては廃車手続きやレッカー引き取りも無料で対応してくれるため、処分費用がかからないのは大きなメリットです。

「もう動かないから価値ゼロだろう」と諦める前に、解体業者に問い合わせてみると意外と得することもありますよ。

④大手車買取チェーン

大手車買取チェーンも、ノッキング音がある車を買い取ってくれる可能性があります。特に大手は販路が広いため、「不具合がある車は国内で売る」「状態が悪ければ海外に輸出」「部品は別ルートで販売」と複数の出口を持っています。

ただし、査定基準は厳しいため、専門業者ほど高値にならない場合もあります。それでも全国規模でサービスが安定しているため、「まずは大手で相場を把握してから専門業者に持ち込む」という流れで使うのが有効です。

安心感や知名度を重視するなら大手、できるだけ高く売りたいなら専門業者、と使い分けると良いですね。


ノッキング音がある車を売却するベストタイミング

ノッキング音がある車を売却するベストタイミングについて解説します。

  • ①修理費用が査定額を上回る前
  • ②車検前に売却するのがお得
  • ③走行不能になる前の早めの決断
  • ④モデルチェンジ前に売ると高値がつく

それでは順番に詳しく見ていきましょう。

①修理費用が査定額を上回る前

ノッキング音が出ている車を売るなら、修理費用が査定額を上回る前がベストタイミングです。エンジン内部の修理は非常に高額になりやすく、場合によっては50万円以上かかることもあります。

一方で、修理をしても必ずしも査定額が上がるとは限らず、「修理費>売却額アップ」という逆転現象が起こることも多いです。つまり、直してから売ろうとするより、現状で早めに売ったほうが結果的に得になることが多いんです。

「修理に出そうか迷っている」という段階が、まさに売却を検討すべきタイミングといえます。

②車検前に売却するのがお得

車検はまとまった出費がかかりますよね。特にノッキング音がある車を車検に通す場合、追加で修理を求められることもあり、費用がかさんでしまいます。

売却を考えているなら、車検を迎える前に手放すのがお得です。なぜなら、車検を通したからといって査定額が大幅に上がることはないからです。数万円のプラスにしかならないのに、十数万円の費用が必要になるのは損なんですよね。

「車検が近づいてきた」これはひとつの売却サインとして覚えておくといいでしょう。

③走行不能になる前の早めの決断

ノッキング音を放置して走り続けると、最悪の場合エンジンが壊れて走行不能になるリスクがあります。不動車になると買取額は一気に下がり、引き取り費用がかかることもあります。

査定額がゼロになる前に、まだ走れるうちに売却するのが賢明です。「まだ走れるから大丈夫」と思っている時期が、実は一番売却に向いているタイミングなんですよ。

不動になってからでは選べる業者も限られてしまうので、動かせるうちに動くことが重要です。

④モデルチェンジ前に売ると高値がつく

意外と見落とされがちなのが、モデルチェンジのタイミングです。新型モデルが発表されると旧型の相場は一気に下がるため、ノッキング音がある車はさらに厳しい評価になりやすいです。

逆に、モデルチェンジ前は中古車市場で「まだ現行型」として扱われるので、高めの査定が期待できます。情報をチェックして、フルモデルチェンジが近いと感じたら、その前に売却するのがベストです。

つまり、車の寿命や修理費用だけでなく、市場の動きも意識すると、より有利に売却できるということですね。


まとめ|ノッキング音がある車を売却するポイント

注意点とコツ
①ノッキング音はエンジン不調のサイン
②そのまま売ると査定額が下がる
③ディーラー下取りより買取専門店が有利
④修理してから売るかは費用対効果で判断
⑤走行不能になる前に売却するのがベスト

ノッキング音がある車は「売れないのでは?」と不安になるかもしれませんが、実際には売却先は豊富にあり、思った以上の価格で買い取られるケースもあります。

大切なのは「修理費と査定額のバランスを冷静に考えること」と「専門業者や複数の買取先を比較すること」です。これを意識すれば、損をせずに賢く車を手放せます。

車検や修理費用がかさむ前、そして不動車になる前に早めの判断をすることが、最終的に一番お得な選択につながりますよ。

参考:国土交通省 自動車関連情報