トランスミッションオイル漏れ車は売却できる?修理すべきか・高く売るコツを徹底解説

故障車

トランスミッションオイル漏れがあると、「この状態で車を売却できるのかな?」と不安になりますよね。修理してから売るべきか、それともそのまま売った方が良いのか…判断に迷う方は多いと思います。

この記事では、トランスミッションオイル漏れ車の売却方法や、修理するべきケース・しない方がいいケース、さらには高く売るためのコツを詳しく解説します。

「査定額が下がるのでは?」と心配している方も、ポイントを押さえれば納得できる売却が可能です。この記事を読めば、オイル漏れ車を少しでも高く、そして後悔なく手放すための答えが見つかりますよ。

ぜひ最後までチェックして、あなたの車売却に役立ててくださいね。


トランスミッションオイル漏れの車は売却できる?

トランスミッションオイル漏れの車は売却できるのかについて解説します。

  • ①オイル漏れ車は査定額が下がる
  • ②買取業者によって対応が違う
  • ③下取りはほぼ値がつかない
  • ④修理せず売る選択肢もある

それでは、一つずつ見ていきましょう。

①オイル漏れ車は査定額が下がる

トランスミッションオイルが漏れている車は、間違いなく査定額が下がります。なぜなら、オイル漏れは走行性能に直接関わる故障リスクであり、放置すると走行不能に陥る可能性があるからです。

特にオートマ車のトランスミッションは修理費用が高額で、数十万円かかるケースも珍しくありません。そのため買取業者としては「修理コストを見越した査定」をせざるを得ず、通常より大幅に減額されるのです。

ただし、「売れない」というわけではありません。国内の中古市場で需要が少なくても、海外に輸出されるケースや、部品取りとして再利用されるルートがあるため、買取自体は可能です。

ですので、「どうせ売れない」と諦めて廃車にするよりも、まずは複数の業者に見積もりをとるのがおすすめですよ。

②買取業者によって対応が違う

オイル漏れ車に対しての対応は、買取業者によってかなり異なります。大手ディーラー系は基本的に減額が厳しく、場合によっては「値段がつかない」と言われることも多いです。

一方で、故障車や事故車を専門に扱う業者は、修理して再販したり、海外に輸出したりするルートを持っているため、思った以上の査定額がつくこともあります。

実際に、同じ車種・同じ状態でもA社では査定ゼロ、B社では10万円の提示、という差が出ることも珍しくありません。

このため、業者を一つに絞らず、複数に査定依頼することが絶対に大事なんです。オイル漏れ車こそ、一括査定サービスや専門業者を活用すべきなんですよね。

③下取りはほぼ値がつかない

ディーラーで下取りに出す場合、トランスミッションオイル漏れは大きなマイナスポイントになります。というのも、ディーラーは基本的に「次に商品として売れるか」を重視するからです。

トランスミッション修理が必要な車は再販が難しく、たとえ修理しても費用がかかりすぎるため、査定はゼロ円、もしくは廃車費用を請求されることすらあります。

そのため、オイル漏れ車をディーラーに下取りに出すのはほとんどメリットがなく、むしろ損をする可能性が高いです。どうしても新車購入の値引き交渉に絡めたい場合以外は避けた方が良いでしょう。

「下取りに出したらただ同然だったけど、買取専門店に持ち込んだら数万円になった」という事例は本当に多いんですよ。

④修理せず売る選択肢もある

オイル漏れを修理すると、数十万円の修理代がかかる可能性があります。そのため、必ずしも修理してから売るのが正解とは限りません。

古い車や走行距離が多い車の場合は、修理代の方が車の価値を上回るケースが多く、「修理せずにそのまま売却」する方が結果的にプラスになる場合が多いです。

また、故障車を専門に扱う業者は修理技術や流通ルートを持っているので、オイル漏れ車でも十分に買取してくれる可能性があります。

「修理してから売るか」「そのまま売るか」で悩んでいるなら、一度査定を取ってみて、修理費と売却額を比べるのがおすすめです。そうすることで、無駄な出費をせずにすみますよ。


トランスミッションオイル漏れを修理してから売却するべきか

トランスミッションオイル漏れを修理してから売却するべきかについて解説します。

  • ①修理費用の目安を知る
  • ②修理費と売却額の差額を比較
  • ③高額車は修理してから売るのがお得
  • ④古い車は修理せず売るのが賢い

それでは、順番に詳しく見ていきましょう。

①修理費用の目安を知る

トランスミッションのオイル漏れ修理は、部位によって費用が大きく変わります。オイルシールの交換で済む軽度の漏れなら数万円程度で収まることもありますが、トランスミッション本体に問題がある場合は数十万円単位になることもあります。

例えば、オイルパンのガスケット交換なら2~5万円程度で済みます。しかし、トランスミッション本体のオーバーホールになると20万~50万円、場合によっては新品やリビルト品に載せ替えで80万円以上というケースもあります。

このように修理費用が大きく変動するため、まずは整備工場やディーラーで見積もりを取ることが大切です。「数万円で直るのか」「数十万円かかるのか」で売却の判断は大きく変わってきますよ。

②修理費と売却額の差額を比較

修理するかどうかを判断する上で重要なのは「修理にかけるお金」と「売却時に戻ってくるお金」の差額です。つまり、修理によってどれだけ査定額が上がるかがポイントになります。

例えば、修理に20万円かかって、売却額が修理前よりも10万円しか上がらないなら、修理は完全に損になります。逆に、修理費が10万円で、売却額が30万円アップするなら、修理してから売る方が得です。

車種や年式によって相場が変わるため、一度査定を取って「修理前の金額」と「修理後ならいくらになるか」を比較検討することが賢い選択です。実際に見積もりを出すと、思っていたより差が小さいことも多いんですよね。

③高額車は修理してから売るのがお得

比較的新しい車や高級車の場合は、修理してから売った方が得になるケースが多いです。なぜなら、車自体の価値が高いので、修理による査定アップ額が修理費を上回りやすいからです。

例えば、まだ5年落ちの高級SUVで修理費が30万円かかったとしても、修理後の査定が50万円アップするならプラスになります。逆に、放置して売れば「故障車扱い」で大幅に安く買い叩かれてしまう可能性があります。

高額車の場合は「修理してから売る」という選択肢を強く検討すべきであり、信頼できる業者に査定と修理見積もりを同時に依頼するのがポイントです。

④古い車は修理せず売るのが賢い

一方で、年式が古い車や走行距離が10万キロを超えている車の場合は、修理せずにそのまま売る方が賢明です。なぜなら、修理費が車の価値を大きく上回ってしまうからです。

例えば、修理費が20万円かかったとしても、車の査定額が修理後でも10万円しか増えないなら完全に赤字ですよね。古い車は買い取る側も「今後さらに修理が必要になる」と考えるため、修理後でも高額査定は期待できません。

こういった場合は、故障車や廃車を専門に扱う業者にそのまま売却する方が、最終的に得をするケースが多いです。特に海外輸出ルートを持つ業者は、古い車でも需要があるので意外と高く買い取ってくれることがありますよ。

ですので、古い車は「修理費をかけず、そのまま売る」ことを前提に考えるのが正解だと思います。


トランスミッションオイル漏れ車を高く売るコツ5選

トランスミッションオイル漏れ車を高く売るコツ5選について解説します。

  • ①複数の買取業者に査定依頼
  • ②事故車・故障車専門の買取業者を利用
  • ③ネット一括査定を活用
  • ④廃車買取サービスを検討
  • ⑤車の状態を正直に伝える

では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

①複数の買取業者に査定依頼

オイル漏れ車を高く売るためには、まず複数の買取業者に査定依頼を出すことが必須です。というのも、同じ車の状態でも業者によって提示額が大きく異なるからです。

例えば、A社では「修理が必要だから0円」と言われても、B社では「部品取りにできるから10万円で買います」となるケースも珍しくありません。業者ごとの販売ルートや得意分野が違うため、査定額に差が出やすいのです。

そのため、1社だけで決めてしまうのは非常にもったいないこと。最低でも3社、多ければ5社以上に見積もりを依頼することで、より高額査定を引き出せますよ。

②事故車・故障車専門の買取業者を利用

通常の中古車買取店ではオイル漏れ車の査定はかなり厳しくなりますが、事故車や故障車を専門に扱う業者は違います。彼らは修理や海外輸出、部品販売など独自のルートを持っているため、想像以上の値段をつけてくれることがあるんです。

特にトランスミッションのような高価な部品は、リビルト品や中古部品として需要があります。そのため「動かないから価値がない」と思っていても、専門業者ならしっかり買い取ってくれる可能性が高いです。

一般的な買取店で値がつかなかったとしても、専門業者に持ち込むと数万円〜十数万円になるケースも珍しくありません。ですので、必ず専門業者の査定も受けておくと安心です。

③ネット一括査定を活用

効率よく複数業者に査定依頼をするなら、ネットの一括査定サービスを利用するのがおすすめです。一度の入力で複数の業者に見積もりを依頼できるため、時間を節約しながら比較検討ができます。

オイル漏れのある車でも一括査定は利用可能で、業者によっては故障車OKと明記しているところもあります。実際に一括査定を利用した人の中には「ディーラーでは廃車扱いだったけど、一括査定で3社競合したら15万円になった」という事例もあるんですよ。

ただし、一括査定を利用すると電話やメールでの連絡が多く来るため、その点だけは覚悟しておく必要があります。面倒に感じるかもしれませんが、その分査定額アップにつながるので、やってみる価値は大きいです。

④廃車買取サービスを検討

「もう価値がないだろう」と思えるほど古い車や、走行不能になっている車でも、廃車買取サービスならお金になる可能性があります。廃車にする場合でも、鉄やアルミなどの資源価値があるため、ゼロ円にはならないのです。

さらに、廃車買取業者の中には「レッカー代無料」「廃車手続き代行無料」といったサービスを提供しているところも多く、余計な出費を抑えながら現金化できます。

トランスミッションオイル漏れがひどく、走行が困難な状態なら、こうした廃車買取業者に依頼するのが最も現実的でお得な選択になることもありますよ。

⑤車の状態を正直に伝える

査定時には、必ず車の状態を正直に伝えることが大切です。オイル漏れを隠して売ろうとしても、業者は査定のプロなので必ず気づきますし、後から発覚するとトラブルの原因になります。

「オイル漏れしています」と正直に伝えることで、業者はその状態を前提に査定をしてくれるため、後から減額される心配も減ります。むしろ、誠実な対応をした方が信頼され、交渉もスムーズに進みますよ。

特に複数業者で査定を比較する場合、状態を隠さず伝えておくと査定額に大きな差が出にくくなり、公平に判断できるのもメリットです。正直に伝えることで、結果的に納得のいく売却につながります。


トランスミッションオイル漏れの車を下取りに出すリスク

トランスミッションオイル漏れの車を下取りに出すリスクについて解説します。

  • ①ディーラー査定は厳しい
  • ②修理を強くすすめられる
  • ③査定額がゼロになる可能性

では、それぞれのリスクについて詳しく説明しますね。

①ディーラー査定は厳しい

トランスミッションオイル漏れのある車をディーラーに下取りに出すと、査定は非常に厳しくなります。ディーラーは「次に商品として販売できるか」を基準に査定するため、修理が必要な車はほぼマイナス評価となるのです。

特にオイル漏れはエンジンや駆動系の不具合に直結するため、ディーラー側も「商品にならない」と判断しやすく、査定額は期待できません。場合によっては「下取り不可」となることすらあります。

新車購入を前提に下取りをお願いしても、値引き交渉に組み込まれる程度で、車自体の価値はほぼゼロと見なされがちです。つまり「下取りに出すメリットはほとんどない」と考えておく方が無難なんですよ。

②修理を強くすすめられる

ディーラーに持ち込むと「修理をしてから下取りに出してください」と強くすすめられるケースが多いです。これはディーラーが自社基準の整備を経ないと販売できない仕組みになっているからです。

しかし、その修理費用は正規ディーラー価格になるため、非常に高額になりがちです。例えば町工場なら数万円で済む修理も、ディーラーでは数十万円請求されることもあります。

つまり「修理をしてから売ってください」と言われても、その修理費が車の査定額に反映されることはほとんどありません。結果的に出費だけが増えて損をしてしまうケースが多いのです。

修理をすすめられても鵜呑みにせず、第三者の買取業者や整備工場で相見積もりを取るのがおすすめです。そうすれば無駄な出費を避けられますよ。

③査定額がゼロになる可能性

一番大きなリスクは「査定額がゼロになる可能性が高い」ということです。ディーラーはリスクのある車を積極的に買い取る必要がないため、基本的には値をつけません。

実際に「10年以上落ち+オイル漏れあり」の車を下取りに出したところ、査定ゼロだったという声は非常に多いです。むしろ廃車費用を請求されるケースすらあり、「持ち込んだだけで損をした」という人もいます。

しかし、同じ車でも故障車買取専門業者に出せば数万円から十数万円になることがあります。これは業者が「部品価値」「海外需要」を評価するからです。ディーラー下取りでは絶対に得られないルートなんですよね。

ですので、トランスミッションオイル漏れのある車を下取りに出すのは大きなリスク。査定額ゼロや持ち込み損になる前に、必ず複数の買取業者に査定を依頼して比較することをおすすめします。


トランスミッションオイル漏れ車の売却で後悔しないために

トランスミッションオイル漏れ車の売却で後悔しないために知っておくべきことを解説します。

  • ①売却前に相場を確認
  • ②修理せず売る場合の注意点
  • ③信頼できる買取業者を選ぶ
  • ④契約前に必ず条件を確認

後悔しないために、重要なポイントを一つずつ解説しますね。

①売却前に相場を確認

オイル漏れ車を売却する前に、まずは相場を確認しておくことが大切です。なぜなら、相場を知らないと業者の言い値に流されてしまい、損をしてしまう可能性が高いからです。

相場を調べるには、インターネットの中古車販売サイトや一括査定サービスを活用するのが便利です。走行距離や年式、グレードが近い車の価格を調べることで「修理なしでこのくらい」「修理すればこのくらい」という目安が見えてきます。

業者から提示された査定額が相場より極端に低い場合は、その場で決めずに別の業者にも査定を依頼するのがおすすめです。知識があるだけで、交渉も有利に進められますよ。

②修理せず売る場合の注意点

オイル漏れを修理せずに売る場合は、注意点を押さえておく必要があります。まず第一に、状態を隠さず正直に伝えること。隠したまま売却すると、後からトラブルになる可能性が高いです。

また「修理なし」で売る場合は、査定額が下がるのを前提に考えましょう。ただし、修理費よりも高く売れるケースも多いため、必ずしも損をするとは限りません。

例えば修理に20万円かかる場合でも、そのまま売却して15万円で買い取ってもらえれば、修理して売るより得になることがあります。修理の必要性とコストを冷静に見極めるのがポイントです。

③信頼できる買取業者を選ぶ

オイル漏れ車を売却する際に最も重要なのは「信頼できる買取業者を選ぶこと」です。業者によって査定の基準や販売ルートが大きく違うため、選び方を間違えると大きく損をしてしまいます。

特におすすめなのは「事故車や故障車を専門に扱う業者」です。こうした業者は修理技術や輸出ルートを持っているため、一般の買取店やディーラーよりも高額査定が期待できます。

口コミや実績をチェックし、複数の業者を比較検討することで「ここなら安心して任せられる」と思える業者を選びましょう。納得感のある売却につながりますよ。

④契約前に必ず条件を確認

最後に大切なのは、契約前に必ず条件を確認することです。査定額だけに注目せず、「手数料はかかるのか」「引き取り費用は無料か」「廃車手続き代行は含まれているか」などを事前にチェックしましょう。

一見高額査定に見えても、後から諸費用を差し引かれて手元に残る金額が減ってしまうケースは少なくありません。細かい条件まで確認することで、後悔のない売却ができます。

また、契約書にサインする前に不明点は必ず質問しましょう。信頼できる業者なら丁寧に説明してくれるはずです。不安が残ったまま契約すると、後からトラブルになる可能性があるので注意してくださいね。


まとめ|トランスミッションオイル漏れ車を上手に売却する方法

トランスミッションオイル漏れ車の売却ポイント
①オイル漏れ車は査定額が下がる
②買取業者によって対応が違う
③下取りはほぼ値がつかない
④修理せず売る選択肢もある

トランスミッションオイル漏れのある車は、確かに査定額が下がりやすく、ディーラー下取りではゼロ査定になる可能性も高いです。

しかし、故障車や事故車を専門に扱う買取業者や、海外輸出ルートを持つ業者なら、部品需要を評価して思った以上の金額で買い取ってくれることがあります。

修理するかどうかの判断は、修理費用と売却額の差額を比べるのがポイント。高額車なら修理して売るのがお得ですが、古い車ならそのまま売った方が無駄な出費を抑えられます。

後悔しないためには、必ず相場を確認し、複数の業者に査定を依頼して比較することが大切です。条件をしっかり確認し、信頼できる業者を選べば、納得のいく売却につながりますよ。

参考:国土交通省|自動車関連情報